文学的な、蛇紋岩

ただいま、おおやアート村「BIG LABO」遊べるギャラリー(旧、昇降口)にて、ひとはくキャラバンの展示が見られます。

石。曹長石/蛇紋岩中の白色鉱物。産地、兵庫県養父市大屋町宮垣

石。蛇紋岩/産地、兵庫県養父市大屋町加保

石。流紋岩凝灰岩/日本海ができるころの火山活動による。産地、兵庫県養父市大屋町上山

石。孔雀石/銅の鉱物が変質してできる。産地、兵庫県養父市大屋町明延

いずれも、おおや周辺で採集された石をご紹介しました。
そのほかにも、これらの石には共通点があります。

実は…宮澤賢治の詩集「春と修羅」に、登場する石や鉱物なのです。
賢治ファンならご存知でしょうが、宮澤賢治は、「石コ賢さん」と呼ばれるほどの、石マニアでした。
なかでも、しょっちゅう彼の詩に出てくるのは蛇紋岩(サーペンタイン)。
養父市では、「蛇紋岩米」としてブランド化しているコメの名前につけられていて、なじみの深い石です。

宮澤賢治ファンならずとも、石を愛で、日本の農業と農民の未来を真剣に憂え、こどもをかわいがり、音楽を愛し、心のほとばしるままに童話や詩を書いた、そんな日本人がいたことを、心のどこかで思い浮かべながら、この展示を見ていただけたら、と願っています。
野山をずーっとあるきまわって、汗をだらだらかいて、ふうふう言いながら尾根をのぼって、そんな先人たちがあつめた、ひとつひとつの石です。

明日、8月4日(日)は、人と自然の博物館のせんせいがきて、化石のレプリカをつくるたのしいイベントがありますよ♪
そして、8月17日(土)午後には、おなじく、人と自然の博物館のせんせいによる、石と大地にまつわるひみつについて、おはなしを聞くことができます。
展示【大屋の石と大地のひみつ】は、2013年7月26日(金)~10月8日(火)

石マニアさんも、文学好きさんも、おおやアート村「BIG LABO」へおいでませ~
お待ちしています♪