木彫の町おおやの入口に新たな木彫作品を

大屋町の入口ともいえる宮垣地区の三叉路付近に設置されている三匹の招き猫の木彫作品。
2010年に大屋町在住の木彫作家、松田一戯氏により制作され、おおやを訪れる人を出迎え、行く人を見送ってきました。

長年、風雨にさらされたその作品は、そろそろその役目を終えようとしています。
新たな木彫のまちおおやのシンボルになる作品が、生み出されようとしています。

木彫の公開制作を行います

6月6日に行われた墨付け(下絵)のようす

大屋町にある「おおやアート村BIG LABO」で新たに制作される作品の公開制作を行います。
どなたでも気楽に、大型木彫の制作風景を見学していただくことが可能です。
また、動画でのLIVE配信も予定しています。

<公開制作の開催場所>
おおやアート村BIG LABO

次回の公開制作予定

2020年7月18日(土)10:00~

2020年6月20日(土)10:00~終了しました。

おおやの木彫フォークアート
松田京子「記念写真」

松田京子「記念写真」

兵庫県の北部、養父市大屋町は山々に囲まれ、昔から人々は木に親しみ利用して暮らしてきました。
けれど近代化と共に安価で手軽なプラスチック製品が普及し、木製の道具はおおやの人々の暮らしからも姿を消していっています。

そんな中「暮らしに身近なアート」として興った「フォークアート」。フォークソングに代表されるように音楽のジャンルで多くの人に知られていますが、木が身近にあったおおやで「木彫フォークアート」が始まったのは当然のことでした。
1994年に始まった公募展「木彫フォークアートおおや」は20回以上の開催を数え、木彫作家の登竜門として認知されるようにもなり、毎年多くの作品が集まるようになりました。応募作品の展示会には多くの木彫ファンが山間のまちを訪れます。2020年度の募集は残念ながらコロナウィルスの感染拡大防止のため中止になりましたが、おおやの木彫フォークアートはこれまでもこの先も、おおやを取り囲む山の木々と共に暮らしの中に在り続けます。

 

おおやのアウトサイドギャラリー

室内に飾る作品だけではなく、おおやの木彫フォークアート作品は、まちのあちこちにその姿を見ることができます。大事にしまわれる作品ではなく、誰もが触れることができる作品がおおやのフォークアートです。
養父市主催の公募展「木彫フォークアートおおや」や「木彫展示館」をはじめ、木彫のまちとして、おおやでは木彫に纏わるさまざまな事業を開催し、作家支援や普及活動を行っています。
そんな中、2016年、17年に大屋町で伐採された大木を軸にワークショップや公開制作が開催された芸術交流事業「この木どうする?」の一環として木彫同好会による「干支の木彫レリーフ」の制作が開始されました。

12種の干支を掘り込んだレリーフは2018年に12枚が完成し、地元バス会社の全但バスと、各バス停を管理する地元の理解・協力のもと「おおやアウトサイドギャラリー」としてお披露目されました。

 

木彫作品の設置された12ケ所のバス停をめぐるマップが作成されました。
大屋川沿いに9ケ所、明延川沿いに3ケ所、大屋町の二つの谷に沿って走る路線バスの図と大屋町の観光地や主要施設をイラストに描いたのは、大屋在住の画家、Imako~今子~氏。ワントーンで描かれたイラストはおおやの山を象徴する緑色で刷られ、おおやを訪れる人の道案内にも役立っています。
各バス停には大屋町出身のハンコ作家上垣智弘氏作の、干支のハンコが置かれ、マップの裏面はハンコを押して巡ことができるようになっています。

翌、2019年11月には「アウトサイドギャラリー明延」として、大屋町明延鉱山跡に鉱夫の姿をした招き猫と、明延鉱山操業時には鉱山鉄道として活躍し、現在は体験乗車の人気観光施設の一円電車をモチーフにした木彫を制作、展示しました。
この作品は2019年の「第26回 木彫フォークアートおおや」の展示会期間中に、木彫同好会によって公開制作されました。

 

 

おおやの入口、宮垣

国道9号線、北近畿豊岡自動車道から大屋町に入るには2つのルートがあります。
但馬の一級河川、円山川へ大屋川が流れ込む場所から上流へと遡る、県道6号線。大屋川と平行に尾根を挟んで北側を流れる八木川沿い、琴引トンネルを越える県道272号線。
その2つのルートが大屋町の入口、宮垣地区の三叉路で出会います。

2010年、その宮垣地区に1つの木彫作品が置かれました。
木彫のまちおおやへの歓迎の気持ちを表した3体の招き猫が掘られたその作品は、長い間おおやのシンボルとして住民にも訪れる人にも親しまれていました。

それから10年、風雨に晒されたその木彫招き猫はその役目を終える時を迎えようとしています。

新たな作品と思いを

長年おおやの木彫を牽引してきた松田一戯氏は、以前より自身の作品でもある宮垣の招き猫の老朽化を気に掛けておられました。
しかし、大型作品の制作は時間も労力もお金も膨大にかかります。
「このまま朽ちて無くなってしまうのか…」
誰もが解決策を出すことが出来ずにいました。
そんな時、同じ養父市内の製材所から連絡が入ります。
「家の改築で大きなクスノキを切る家がある。処分する前に見てみないか」と。
そこは江戸時代に建築された兵庫県の重要文化財「甘棠亭(かんとうてい)」のある養父市八鹿町伊佐地区、古くから集落のある場所でした。

切り出されたクスノキは樹齢およそ100年、30メートルを越える樹高の一部、3メートルほどを伊佐から約20キロ離れた、おおやアート村BIG LABOへ運びました。
横に枝の張った箇所で、枝部分も含む幅は約2メートル、主幹の直径は00センチの大きな木材を前に松田氏が描いた完成スケッチを見た時、一同は声を上げて、新しい作品も間違いなく新たなおおやのシンボルになると誇りに思い、その制作が大勢の人に見てもらうことのできる公開制作として行われる事を歓びました。

NPO法人おおやアート村が新しい木彫作品の制作を主催することとなり、松田氏をはじめ木彫同好会のメンバーが実質の制作を大なうことが決まりました。事業名を「アウトサイドギャラリー2020宮垣」として兵庫県の「令和2年度夢但馬応援事業助成団体」としても『特別枠』(「但馬まるごと芸術の郷」の推進)で助成を受ける事が決定し、2020年6月からいよいよ制作がスタートします。

「全世界を襲ったコロナ禍のため、公開制作にお越しいただく事が難しい方も多い事を踏まえ、出来る限り公開制作期間中は制作風景をLIVE配信することも決まりました。t

公開制作の開催場所
おおやアート村BIG LABO
〒667-0315 兵庫県養父市大屋町加保7
TEL:079-669-2449

 

次回の公開制作予定

2020年7月18日(土)10:00~

2020年6月20日(土)10:00~終了しました。

公開制作の場所は屋外です。3密にはなりにくい環境ですが、施設である「おおやアート村BIG LABO」では新型コロナウィルスの感染拡大防止のために来場者の皆様に以下のようにお願いをしています。

●以下の事項に該当する場合は、ご来館をお控えください。

  1. 体調が良くない場合(発熱・咳など)
  2. 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合

 

●ご利用・ご来館の際は以下の事をお願いします。

  1. 利用者全員の名簿への記入にご協力ください。
  2. マスクをご持参・ご着用ください。
  3. こまめな手洗い、消毒液による消毒を実施してください。
  4. 他の利用者、スタッフとの距離(できるだけ2m以上)を確保してください。
  5. 着席する場合は対面を避けてください
  6. 大きな声での会話や発声などはお控えください。
  7. 利用後2週間以内に新型コロナウィルス感染症を発症した場合は、速やかにご連絡ください。
  8. 利用の際に出たごみは、お持ち帰りください。

 

その他、感染防止のために施設管理者が決めた措置の遵守や施設管理者の指示に従ってご利用ください。
※今後の状況により変更する場合があります。

2020年6月20日(土)公開制作 Day1 LIVE配信動画